駐車場が閉鎖されて、また駐車場になる
雨の中、ひとり界隈を歩く
天気がずーと悪くて、木更津界隈を巡って写真を撮ろうと考えていたが、なかなか進展していない。すこーんと晴れ渡る秋晴れは、一向に来る気配がない。
ところで、駅東口から徒歩1分の好立地（都会の常識では）にあるダイエー跡地の駐車場が閉鎖されて工事をしていたらしいが、すわ再開発かと思われたのも一瞬だけであり、なんと元の駐車場に戻っていた。いやはや。
だめだな、こりゃ。なんのことはない、いつもどおりの木更津駅前の光景に変わりはなかった。繰り返すが、当分だめだな、こりゃ。
先日、駅西口にあるスパークルシティのシャッターに絵を描いている人がいた。当方は、若干気になり声をかけてみた。東京方面からやってきた画家さんであった。なんでもスパークルシティ（本社は東京）に依頼されてやってきたようだ。
その画家さんがいうには、スパークルシティではビル活性化のためにいろいろ考えているそうだ。シャッターに絵を描いたのもそのひとつらしい。これから何をするのか知る由もないが、その活動には是非期待したいと思うぞ。
ところで、スパークルシティの1階の空きスペースはなぜ埋まらないのだろうか。
駅前（木更津では商業的に意味がない）とはいえ、あの場所に人を集めるのは容易ではないことが予想される。かのドンキホーテ（すでに郊外にあるが）でも難しいと思われるが、それがあの空きスペースの理由かもしれない。
シトシトと降りしきる雨の中、駅前ではいつも以上に、静かな日常が通り過ぎていく。その光景に、思わず、さ、寒いと声に出したくなるほどだった。
明日は天気が良くなるらしいが、すぐにまた悪くなるそうだ。なんでも台風が接近しているらしい。これでは、当方の木更津界隈の写真撮影はいつになるか判らない。
とはいえ、界隈の下見をしてきたぞ。当方は木更津出身だが、ながーい間木更津から離れていた。だから、浦島太郎状態と言っていいだろう。
港の近くにある飲屋街（少し前の写真だが）
引用：http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/d5/daff9bc97bf423cbccc015705dea126c.jpg
界隈の下見では、雨の中をみまち通りから木更津港近くまで足を運んだ。噂に聞いていた氣志團がお気に入りらしい「ルフラン」という、スナックなのか、キャバレーなのかよく判らないが、有名だというので見てきた。
さらに、その先にある蔦に覆われた廃墟のバー、おなじく蔦に覆われた「みほし」という料理屋さんの廃墟も見物してきた。
それぞれが、ともになかなかの魅力に溢れていた。もっとも個人差があるので誰にでもお薦めはできないが、一見する価値はいずれも劣るものではなかった。
木更津港は、とても見晴らしもいいし、アトランティックシティ（たしか）のようにボードウォーク（板ばりの通り）にしたら人を集めそうな予感がした。しかし、いまそこに人の姿はなかった、寂しいにもほどがある。
ちなみに、ボードウォークについては、海外ドラマ「ボードウォーク・エンパイア」を観ると、どんな感じかがよく理解できると思われます。舞台のアトランティックシティは、カジノとボードウォークで有名だそうだ。
木更津市では、木更津港を大型客船の停泊港にしようと働きかけている、という記事をどこかで読んだ。しかし、何十万トンという大型客船が停泊できる場所が、木更津港のいったいどの辺なのかが釈然としない。
もし大型客船が停泊したら、カジノでも開くつもりなのだろうか。それは知る由もないが、木更津は江戸時代には、遊興の街として有名だったらしい。それを考慮すると、案外的は外れていないかもしれないーー。
『全国遊廓案内』による昭和初期の木更津の様子
『木更津新地廓 千葉県君津郡木更津町字木更津新地に在つて、房総線木更津駅で下車して西北へ約八丁、乗合自動車の便もある。木更津は上総西海岸第一の繁華地で、日本武尊が東征の折、橘媛を海神の為めに犠牲に供し悲しさの余り此の海岸をさまよふて、暫し立ち去り兼ねたと云ふ処から「君去らず」と名付けられたのが地名の起源で、その海岸に在る吾妻神社は橘媛を祀つたものである。
明治九年頃から町の東端なる「恋の森」に在つた遊廓を、明治廿三年に現在の個所に移転したものである。東京の遠征客も時々迷ひ込む模様である・・・娼楼は、一京楼、本京楼、新鈴木楼、旧鈴木楼の四軒だ・・・』
それにしても、きょうは寒いぞ、駅前の飲み屋にでも入ってみようかな…。
冒頭画像：木更津港 停泊しているのは運搬船か
このような黒い船が多数停泊しているが、動くのかどうかは判然としない。
引用：http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/ec/a7b59b52e1c857a9cf15011085477363.jpg
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