■基本情報|きさらづの概況1 駅前の閑散ぶりとは裏腹に人口は増えている

基本情報
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木更津ってどんなところ、こんなところです

木更津には海も山もあるぞ!っと

 木更津市には、現在中心というものがない。かつては駅周辺を中心に街は形成されていたが、バブル崩壊後一気に駅周辺は廃れていった。

 現在、木更津駅を降り立てば、目にするのは閑散とした光景である。昔は賑わったであろう商店街は、もういまそこにはない。そこはシャッター街となってずいぶんと長い年月が経っている。そもそも人の気配がとても薄くなっている。

 バブル崩壊後、いまそこにある危機はあっという間に木更津を包み込んでしまった。その流れは強くて抗うことはできずに現在に至っている。

 駅が多少なりとも賑わうのは、朝夕の通勤、通学時のみである。首都圏通勤者は最近では、高速バス(アクアライン、東京方面へ)の利用者が多いようだ。

 そのせいもあり、目立つのは学生(高校生)ばかりである。したがって、社会人や学生が休みの土日は、さらに閑散としている。東京からわずか一時間弱(高速バスで)の街とは到底思えない。いや、もしかしてそれが原因かもしれない。

 木更津の旧中心市街は、駅を挟んで東と西に別れている。東は山側であり、郊外へ住宅地が広がることで多少は発展した。一方、西側は海側ということで、どんずまりとなり埋め立てでカバーしようとしたが、その反面情緒性を失ってしまった。

 西側は、かつては海が近いことが情緒性を育みそれが魅力となっていた。それが失われた現在では、閑散ぶりが目を覆うばかりで哀れみさえ感じる。経済性を優先させて存立基盤である遠浅の海を埋め立たが、それが意味を成していない。

 西側には広い道路と、広い歩道が海近くまで続いている。しかし、その立派に整備された歩道を歩く人影を見る機会はとても少ない。かつての賑わいを知る人には、信じられない光景である。しかし、それもいつの間にか普通になった。

 そごう、ダイエー、西友、十字屋、サカモトなどの量販店があった面影をいまは見ることはない。わずかに、そごうの建物があるのみ、その他はすべて取り壊されている。ダイエー跡地(駅直近)などは空き地(一時駐車場)のままだ。


ご存知の通りこれが千葉県です。ぐるっと海に囲まれています。濃いピンクのところが木更津市になります。面積は、約139km²あるそうです。

駅前に再開発の気配

 そんな木更津にも、かすかに希望が見えてきたか。駅前にワシントンホテルが10月にオープンする。どうやらビジネス客のニーズを見込んだものらしいが、とすれば今後はアパホテルや東横ホテルも出店するかもしれない。

 ダイエー跡地は駐車場となっていたが、いつのまにか駐車場は閉鎖されていた。なにが開発されるか、それは知る由もないが、駅近(ほぼ1分)のこの場所が空洞になっていることが、木更津の現状を物語っている。

 気のせいかもしれないが、駅周辺に飲食店がもどってきている。客が入っているかが気になるが、その実態はよくわからない。しかし小売店は、ほぼ全滅状態といっていいだろう。駅周辺にはナショナルチェーンも手を出そうとしない。

 小売店は、イオンモール(埋め立て地)と三井アウトレットモール(アクアライン出入り口近く)に客を奪われた。さらに郊外の幹線道路沿いにいけば、ユニクロやドンキなどの量販店が軒を連ねて客を待っている。

 もう、ちょっやそっとの策では駅前に客がもどる気配はない。個人経営の小売店が生き残るには実にきびしい現実にある。唯一可能性があるのは、中古品ぐらいか。大手が手をださない業態でしか、もう生き残れない。

 もしも、イオンがコンクリ箱型のモールではなく、駅近一体にオープン型の小売店をモール並みの店舗数で展開したらどうなったか。(駐車場の問題は除外する)たぶん、駅周辺はふたたび活気を取り戻した可能性がある。

 しかし、現実問題として、いかにシャッター街になっていても、そこは利害関係が存在することから、埋め立て地に建てる方がずーと合理的だったのだろう。

 シャッター街は、地元の利害関係を整理できなければ、この先もシャッター街のままであるに違いない。それはある意味では身から出た錆びということができる。


引用:http://livedoor.blogimg.jp/flatkthanks-walk/imgs/d/b/dbcacc25-s.jpg

木更津には海も山もある

 木更津には、海も近く、山も近いという環境がある。自然やアウトドアが好きな人にはうってつけだ。しかし、その魅力がいまひとつ伝わってこない。

 なぜならば、前述したように豊かな情緒性に欠けるからだ。中途半端に近代化した、その結果が無味乾燥な雰囲気となって漂っている。それがゆえに、せっかくの自然環境という資産がだいなしとなっている。

 さらにいえば、歴史性にも無頓着な感じが否めない、なぜなら街中にはモデルハウスのような家ばかりで、歴史的な建造物がまったくない。

 そんな木更津であるが、なんでも人口は僅かながら増加しているとか。南房総では唯一と訊くがいかに。ところで木更津は南房総でよかったのか、ギリギリかな。

 とにかく何か飛び抜けて魅力的なものがない。そんな木更津では賃貸用集合住宅の建設があっちこっちで見られる。相続税云々の税金対策とはいえ、多すぎないかと思うが、これが案外ニーズがあると訊いた。本当だろうか。

 それにしても人が歩いていない、どこに人がいるのか不思議だ。みんなクルマで移動していく、はたして何処にいくのだろうか。この街では人々がクルマで移動するので、界隈という概念は失われてしまった。

 界隈の蘇りこそが、市中心街の復活に繋がるにちがいない。なぜならば、幹線道路沿いの郊外型のチェーンに界隈は望むべきもないからだ。

 IT隆盛のいま、若者たちはネットですべてを完結する。はたして、街の界隈にニーズがあるかないか、それが問題ではあるが…。

木更津市の概況

 東京湾に面した房総半島中西部の上総地方に位置している。判り易くいえば、東京湾に面した房総半島のちょうど真ん中あたりである。

 木更津中心市街地には、市役所、警察署、消防本部、図書館などの公共施設、公共交通の中心である木更津駅や駅前商店街、重要港湾の木更津港などがある。

 90年代、バブル崩壊後の経済構造の変化に伴い駅前商店街が衰退し、市の中心部は様変わりしていく、そして中心が空洞化するドーナツ化現象が始まった。

 東京湾アクアライン(97年)に代表される高速道路網の整備に伴い、交通機関が鉄道とフェリーから自動車へと変化し、館山自動車道や東京湾アクアライン連絡道に接続する国道16号沿いには郊外型のチェーン店が集中するようになった。

 00年代、郊外(かつては山の中)の住宅地開発が進展し、中心街とは人口比で逆転して現在に至っている。市中心街では少子化で小学・中学生の数は少ないが、郊外では逆に増加し新規の学校が開設されている。

 県庁所在地である千葉市から南西約30kmに位置する。東京都心から南東に30~40kmに位置しており、東京圏の範囲に含まれる。ただし、東京湾北側を周回した場合は70~80km程度、アクアラインを利用した場合は45km程度となる。

<市域>
東西:21.98km
南北:14.54km
面積:139km²

<木更津市/地区名>
1.木更津地区、2.岩根地区、3.清川地区、4.波岡地区、5.鎌足地区、6.金田地区、7.中郷地区、8.富来田地区

<自然>
海 : 東京湾、盤洲干潟
河川 : 小櫃川、矢那川、烏田川、畑沢川
丘陵 : 上総丘陵(房総丘陵)

<地名由来>
 木更津という地名の由来について、如月の津が転じて木更津になった、木足らずが訛り木更津になったと諸説あるが、一般的には倭建命伝承の一説、君不去(きみさらず)が元になっているというのが通説である。

 木更津という地名が使われ始めたのは、最も古い文章で1353年(文和2年/正平8年)に記された文献で木佐良津と記されている。

<人口>
 1976年(昭和51年) には人口10万人を突破し県内で9番目の10万人都市となり、1985年(昭和60年)には人口12万人を超えた。バブル崩壊で人口が減少に転じたが、1997年(平成9年)を底として反転増加傾向を見せている。

 その後も僅かずつ増加して、2015年には13万人を超えている。2017年では約13万5千人ぐらいらしい。(推計人口134,968人/2017年5月)

人口推移

農家戸数

郊外では宅地開発が盛んであるが、一方では農家の戸数が激減している。このままでは地産地消もままならない。

土地価格の推移

引用:https://tochidai.info/chiba/kisarazu/
バブル期は異常な高値となっていたが、それもバブル崩壊であっという間にだだ下がりとなった。いまはお買い得といえるか。

<企業の一部>
製造業の一部
・かずさDNA研究所
・黒崎播磨:木更津不定形工場
・新日鉄住金化学:木更津製造所、木更津総合研究所
・ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ
・トーヨーカネツ:千葉事業所
・三菱ウェルファーマ:かずさ研究所
宿泊業の一部
・オークラアカデミアパークホテル
・龍宮城ホテル三日月
・木更津富士屋季眺
・ワシントンホテル
小売業の一部
・アピタ(木更津店)
・イオンタウン(木更津店・木更津朝日店)
・イオンモール木更津
・いなげや(木更津請西店)
・VeryFoodsOWARIYA(木更津店・岩根店)
・カインズモール(木更津金田店)
・カワチ薬品(ほたる野店)
・ケーズデンキ(木更津店)
・ケーヨーデイツー(木更津店・潮見店)
・紳士服のコナカ(木更津本店)
・ダイソー(木更津太田店)
・ファッションセンターしまむら(岩根店)
・ベイシア(木更津金田店)
・マックスバリュ(太田店)
・三井アウトレットパーク木更津
・ヤマダ電機(テックランド木更津店)
・ユニクロ(木更津店)
・GU(木更津店)
・ドンキホーテ(木更津店)
その他
・かずさFM
・J-COM木更津
・日東交通
・小湊鐵道
・かずさ交通

<観光名所>
海ほたるパーキングエリア
 東京湾アクアラインの木更津人工島に設置されたパーキングエリア。


引用:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Kimisarazu-Tower_in_Kisarazu.jpg/640px-Kimisarazu-Tower_in_Kisarazu.jpg
太田山公園 きみさらづタワー
 木更津駅東口から1.0 km程の場所に位置する低い山。伝承によると日本武尊はこの山の頂より海を眺めて、海中に没した弟橘媛を思い『君不去』の歌を歌ったと伝えられることから別名「恋の森」と呼ばれている。

高蔵寺
 市内にある真言宗豊山派に属する寺院。坂東三十三観音霊場第30番札所。

潮干狩り(3月下旬~7月)
 木更津市内の牛込、金田、久津間、江川、木更津の5ヶ所の海岸で潮干狩りが出来る。むかしは、駅西口から真っ直ぐいくと鳥居崎海岸という遠浅の海があり、そこでも潮干狩りができたが、そこは埋め立てられてしまった。


引用:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fe/Syoujyouji_in_Kisarazu.jpg/640px-Syoujyouji_in_Kisarazu.jpg
證誠寺
 市内にある浄土真宗本願寺派に属する寺院。寺に伝わる伝説『狸囃子』は日本三大狸伝説の1つとして数えられる。童謡で有名であるが、行って見てがっかりする名所であるのは、残念ながら当たらずとも遠からず。

中の島公園、中の島大橋
 中の島公園は、木更津港に浮かぶ中の島にあり、木更津港祭りの際には花火の打ち上げ場所となっている。対岸の鳥居崎海浜公園と中の島大橋で結ばれている。中の島大橋は日本で一番高い歩道橋として知られており、全長236 m、高さ27.125 m、幅4.5 m。

観光地について
 木更津市には、とくに名高い観光名所はない。一応観光名所としているが、行ってみればがっかりするに違いない。ただし、近接した市町村まで足を伸ばせば、マザー牧場やドイツ村といったリゾートがある。

 また、さらにいえば南房総全体が観光地といっていい潜在的な魅力がある。そこには秘境といっても過言ではない場所もあるようだ。外房までもそう遠くはない、サーフィンをする人たちには都合がいいに違いない。

資料参考:ウィキペディア木更津市、木更津市役所ウエブサイトほか

上記内容は、2017年10月現在の状況を客観的に忖度せずに書いたものです。

冒頭画像:アクアライン
引用:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b8/Tokyo_Aqua_line_bridge.jpg

<追記>
 木更津は、住みやすいかと問われれば、個人的には意外と住みやすいのではないかと答える。地元に仕事があればなおいいが、都会まで通うにもそれほど遠くはない。東京でタワーマンションを買うより、ずーとお安い価格で戸建てが手に入る。

 賃貸も東京の数分の一で済むから、エンゲル計数も高くはならない。東京や神奈川にお住いのみなさま、木更津は案外いいかもしれませんよ。

 なお断っておきますが、当方は木更津の不動産屋の回し者ではありません!木更津の不動産屋のみなさん、広告を出稿してください!と言っておこう。

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