■基本情報|きさらづを探訪する5 恋の森/太田山公園 恋の花咲く森があるとか

恋の森とは、これいかに

太田山公園、別名「恋の森」という

 木更津駅東口から郊外に向かって約1キロほどのところにあるのが、太田山公園である。別名、「恋の森」といわれている。標高は約44メートル。

 一応、観光名所となっているものの、残念ながら周囲を見渡せば客観的に見て情緒の欠片も感じられず、名所はいったい何処にと思うしかない。

 小高い山の周囲は住宅密集地となっていて、そこに観光名所があるなど、とても気がつかないほどである。名所なら、将来を見据えてその周囲何十メートかは規制をかけるべきだったのではないか、と思わざるをえない。

 またとくに目立つエントランスもなく、どこが入り口なのか判りにくい。ちなみに入口の隣にはごく普通のアパートが建っている。観光名所ならではの期待感を膨らませる何かが足りなさすぎる、としか言いようがないが。

太田山公園
木更津駅から東に1.0 km程の場所に位置する山。伝承によると日本武尊はこの山の頂より海を眺めて、海中に没した弟橘媛を思い『君不去』(きみさらず)の歌を歌ったと伝えられることから別名「恋の森」と呼ばれている。

ちなみにこの伝承は、後世の創作といわれる。木更津の由来もこの「きみさらず」に基づくとされるが、その他にもアイヌ語の「キサラ」(耳)にちなむという説などもあり、いまだ確定はしていない。

山の頂上にはこの伝説をモチーフにした展望台「きみさらずタワー」が存在する。タワーは下から見上げると船の形に見える。これは、江戸時代に江戸と木更津の間で物資の往来に用いられた木更津船をイメージして造られたものである。剣の形と紹介されることもある。

太田山には木更津市郷土博物館金のすずがあり、これは千葉県立上総博物館を譲り受けたもので、金鈴塚古墳から出土した金鈴や、木更津市史に関する資料などを展示している。(参考:ウィキペディア、ほか)


太田山の登り口、この先には駐車場も用意されている

もっと美意識と価値観をーー
 この名所にケチをつけるつもりは毛頭ないが、それにしても素っ気なさすぎで、観光?名所としての造作や、訴求方法の美的センスのなさには哀しくなってくる。とにかく名所とはなんぞや、という基本を一から考える必要があるだろう。

 またそのような事例は、木更津港を見れば一目瞭然である。海と港という情緒や叙情性を有する環境資産がありながら、それを活かしきれていない。

 それどころか、港の岸壁に子供の落書きのような下手なペイントをして、せっかくの海と港が醸し出す情緒を台無しにしている。そのような美的意識はもはや絶望的ともいえるかもしれない。いやはや。

 横浜を見よ、横浜がその魅力を存分に発揮しているのは、歴史や文化性を土壌にし情緒や叙情性などを疎かにせず、むしろその魅力を充実化してきたからに他ならない。横浜では、子供に忖度して公共の場に下手なペイントなどしないだろう。

 横浜と木更津を比較するのは、間違っているかもしれない。しかし、東京湾の対岸とではやってることが、あまりに違いがありすぎる。

 なお、財政=予算という問題は重々承知した上での、あくまで個人的な意見ですが、大きな予算をかけた再開発(箱物でなく)でなくても、デザインの力をもって美的意識と価値観を再定義し、創出するという手法もありか、と考えますがいかに。

しかし、潜在的な魅力は無きにしも非ず
 それはさておき、話を元にもどして太田山公園であるが、実際に太田山に登ってみると意外と坂がきつかった次第である。当方が中高年だからという訳ではなく、単なる運動不足であることは間違いない。

 ちなみに、公園内にはフィールドアスレチックの設備、遊歩道がある。

 たまーに訪れて、公園内をぐるりと一周するのは運動になっていいかもしれない。そういえば、知人にも歩くことを勧められた。その知人は毎日数キロ歩くことを日課にしているそうだ。かれなら太田山などなんの苦もないに違いない。

 太田山公園の見どころといえば、なんといっても眺望といえるだろう。きみさらずタワーの展望台から周囲に目を向ければ、木更津市街の全貌が見渡せる。その光景は秀逸のものであり、千葉県選定の眺望百景にも選ばれているとか。

 ほかには、江戸時代の古民家が移築されて保存されている。これは意外と雰囲気が良くてなかなかいいぞ。保存状態も良好とみられる。


引用:太田山公園/金鈴まつり ウィキペディアより

旧安西家住宅
江戸時代中期の建築とされる農家・安西家の住宅を移築したもの。寄棟・平入の茅葺き住宅で、1981年(昭和56年)4月に木更津市指定文化財となった。

  
太田山の頂上には郷土博物館、忠霊塔、神社がある。

忠霊塔(ちゅうれいとう)とは、近代以降の日本において建造された、国家や君主ために忠義や忠誠をもって戦争に出兵し戦死した者の霊に対して、顕彰または称え続けることを象徴として表す塔である。

ロイヤルヒルズ木更津ビューホテル

引用:https://r.gnavi.co.jp/ka417xus0000/

 太田山公園内には、ホテルもある。かつては「八芳園」という名であったが、いまでは「木更津ビューホテル」に様変わりしている。

 ここの2階のバーから見る木更津市街の光景はなかなか魅力的である。バーの店内造作や雰囲気もいいし、恋人同士(夫婦でも)にはうってつけかもしれない。なにしろ、恋の森にあるホテルのバーなだけに…。

 そうそう、どうせなら、バーの名前も「恋の森バー」にすればいいのにね。

 そういえば、そろそろ桜の季節である。太田山公園に、桜が満開に咲き誇る日もあともう僅かとなっているか。園内には、ソメイヨシノ・オオシマザクラ・シダレザクラなど、約400本の桜の木があるそうだ。

 当方は、近いうちに満開の桜を見に訪れてみたいと思っています。


引用:太田山公園 ウィキペディアより


太田山に居ついている野良と思われる猫。かなり人懐こい猫、他にも数匹いるようだった。


太田山のふもとにある小さなライブハウス

追記:
 なんだか名所にケチを付けていると感じた人もいると思いますが、そうではなくて、当方は地元出身のひとりとして、その資産を活かしきれない現状を、残念と思うばかり故であることをご理解いただけると幸いです。

写真:cragycloud(一部を除く)
撮影日:2017年11月
写真はクリックすると拡大し、スライドになります。

盆栽:一才桜*【春に開花】

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