仮称)きさらづアンデパンダン展 準備委員会へ参加しませんか

イベント
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芸術は、けっして爆発しないぞ

レトロ建築と現代アートが出会う

突然ですが、きさらづでアートイベントを開催したいと考えました。

アートの範疇は広いですが、当方が考えているアートイベントは、現代美術というジャンルになります。現代美術を簡単に説明するのは難しいですが、あえていえば、既成概念に囚われない自由な表現様式の美術ということができます。

正確ではありませんが、伝統という様式美の対極にあるのが、現代美術と言うことができるでしょう。そのような美術作品を集めた展示イベントをきさらづの地で行うことはできないか、そのように考えた次第であります。

その理由として、次ような事柄があります。

きさらづには都会にあるモノは大概揃っています。郊外にいけば、ナショナルチェーンが軒を並べているし、(さすがにラグジュアリーブランドはないようですが)いま流行のショップや商品もショッピングモールに行けば出会えます。

祭りやそれに類するコト、音楽イベントなども盛んに行われています。音楽はイベント以外でも、ライブハウスやレストランで毎週のように行われているようです。

一方、アートはというと、絵画や写真などのイベントは行われていますが、現代美術に関していえば、まず出会う機会は皆無ではないか、と思います。

東京や横浜へいけばいいだけ、という考え方もあるでしょう。たしかに、東京には現代美術が息づく環境があり、マーケットもあります。

しかし現代美術は東京だけにあらず、瀬戸内海に浮かぶ「直島」などは、いまや現代美術の聖地となっています。

現代美術を美術館というハコモノから解放し、町中で展開することができれば、きっとこれまでにない光景を見ることができるはずです。

とくに、きららずの中心街だった駅西口の活性化になるのではないか、そのように考えます。それは、あまりに短絡的すぎるかもしれませんが、なにごとも保守的気質が強いきさらづには、現代美術の刺激性が必要と思われてなりません。

仮称)きさらづアンデパンダン展の展開案


cragycloud (冒頭作品もおなじく、ともにエスキース)

目的/きさらづの空洞化した中心街の活性化を図ること、と同時に地域在住の美術作家の掘り起こしを行うことを目指します。

レトロ建築、空き家、空きビル、ストリートなどを活用して、現代美術作家の有名、無名を問わず、その作品群を展示いたします。

作品/現代美術(この定義は後述します)に類する作品
絵画、彫刻、版画、インスタレーション、パフォーマンスなど

展開場所/木更津駅西口および東口の中心街
時期・審査・出品料など/未定

現時点では、詳細な部分はまだ考えておりませんが、できるだけ、ハコモノという閉じた空間ではなく、町中へと作品を解放することで、まちの界隈を巡りながら作品に出会うことを想定しています。

展示場所について、昭和の銭湯「人参湯」さんの協力が得られること以外、その他は未定であります。

現在、きさらづでは空き家や空きビルが多く存在しています。それらを利活用して需要を掘り起こすことができるのではないか、そのように考えます。

<現代美術の定義>

現代美術とは何かを、ごく簡単に説明いたします。なお、必ずしも正解とはいえないかもしれません。ご了承ください。

デュシャンの泉
1917年、美術家マルセル・デュシャンは、ある展覧会に既製品の便器(男性用)を「泉」と題して、そのまま作品として展示しました。(すぐに撤去される)

デュシャンは、その後このような一連の作品を発表し、それを「レディメイド」と称しました。既成概念を覆すという行為が作品となった最初の出来事といえます。そして、のちのコンセプチュアルアートやポップアートへと繋がっていきます。このデュシャン以後を現代美術とする説があります。

美術の中心地は、ニューヨークへ
さらには、第二次世界大戦後、美術の中心地はパリからニューヨークへと移りました。そして、抽象表現主義にはじまり、ポップアート、ミニマルアートなど次々と新しい潮流が生まれていきます。この辺りの時期から以後を現代美術ともいわれています。現在も、美術の中心地はニューヨークである。


デュシャン「泉」 1917

現代美術の見方

現代美術は、ごく一部の人たちを除き、大概は「よーわからん、オレ(アタシ)には関係ないものだ」という一言につきると思います。

1)なんじゃこれは、よーわからん、もーつまんない。(全否定)
2)なんだろーね、なんでこんなことすんの。(なんでと疑問)
3)わかんないけど、おもしろいかも。(興味が湧く)
4)作品と空間が漂わす雰囲気がいいね(あと一歩でハマります)
5)あー、あの雰囲気をまた体験したい(現代美術のとりこです)

現代美術について、作家や評論家はあれこれと言いますが、それはさておき個人が見て感じること、それでいいのではないでしょうか。なにも理解しなくても、感じることがあれば、それがあなたと現代美術の出会いといえます。

ちなみに現代美術は、なんでもありのようで実はしっかりと文脈があるそうです。作品を見て感じて、さらに興味があれば関連文献を読んでみると、さらに深い見方を発見できるかもしれません。

わかんないことは、ちっとも恥でもないし、当たり前のことです。すべては、そこからはじまります。

現代ビジネスとアートの関係式

昨今、ビジネスの世界ではイノベーションについて語られることが多くなっています。機能や合理性だけでは、もはや優位性は得ることはできない。ましてや、数値管理だけのマネジメントは、AIの登場で人間の出る幕は無くなりそうだ。

そこで、これからは独自性と創造性が求められるそうです。なぜなら、イノベーションとは、まさにそのような資質がないと生まれないからだ。

私はこれまでアートと起業やビジネスの関係について何年も研究し、そこから得られた知見をビジネススクールで教えてきた。アートの世界において、アーティストの持つ創造性がどのように発揮されているのか細かく見ていくと、表面的なテクニックではなく、「どのような考え方をするか」が重要であることがわかった。

ビジネスの世界の人間が、こうしたアートの世界の思考法を身に付けることで、イノベーションやブレイクスルーにつながり、組織の中で独創的な考え方をする人が育っていくのである。(ニール・ヒンディ著書『世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること』)

現代アートが、現在のビジネスで役に立つのが上記にあるように「表面的なテクニックではなく、どのような考え方をするかが重要である」ということに他ならない。創造性を刺激する、それが現代アートの効能かもしれない。

アンデパンダン展について

1884年以降、フランスのパリで開催されている無審査・無褒賞・自由出品の美術展の名称。保守的な美術サロンに対するアンチテーゼとしてはじまった。

この展覧会出身としてアンリ・ルソーが有名である、またデュシャンの便器(泉)は、ニューヨーク・アンデパンダン展に出品されている。

参考|現代美術/有名作家の作品

ほんの一部ですが、世界的に著名な現代美術作家の作品を紹介いたします。なお、個人的な好みで選択したことをご了承ください。
草間弥生

ジェフクーンズ

大竹伸朗

塩田千春

村上隆

ジャン=ミシェル・バスキア

バスキアの作品は、ZOZOの前澤社長が約120億円で購入したことで話題となりました。なお、上記作品ではありません。

写真引用:
http://www.chiharu-shiota.com/ja/
https://www.mori.art.museum/jp/index.html

なお、このような著名な作家が、当該企画展に参加する訳ではありません。あくまで参考としてご紹介いたしました。

仮称)きさらづアンデパンダン展 準備委員会へ参加しませんか
上記にあるように、まだざっくりとしたアイデアでしかありません。だからこそ、準備委員会に参加する人たちを募る次第であります。

アートに興味のある方どこかにいませんか、あなたのアイデアを訊かせてください、そして協働でアートイベントを立ち上げてみませんか。

連絡先:info@r-nokai.com(または当サイトの問い合わせ)
主催:Rの会/きさらづレトロ建築活性化委員会(非営利団体)

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